
こんにちは、下村です。
日曜日なので、今日は軽い回にします。
7月27日から書きはじめて、今日で28本目になりました。
その間に、いろいろな方から聞かれたことがあります。
今日はそれを、まとめて8つ、答えていきます。
すでに詳しく書いた回には、リンクを付けておきます。
気になるところだけ、拾い読みしてください。
Q1. パソコンが苦手なんですが、使えますか
いちばん多い質問です。
苦手な方のほうが、向いています。
理由は、AIへの頼み方が日本語だからです。
「先月の領収書、表にまとめておいて」
これで通じます。ボタンの位置を覚える必要はありません。
むしろ、パソコンに慣れている方のほうが「どのソフトのどの機能で……」と考えてしまって、遠回りすることがあります。
→ 「パソコンが苦手」な社長さんほど、AIが向いている理由(8月8日)
Q2. 会社の情報が、外に漏れませんか
これも本当に多い質問です。正直に答えます。
「絶対に漏れません」とは、僕は言いません。
言える人がいたら、その人を疑ったほうがいいと思います。
代わりに、2つのことをお伝えしています。
1つは、判定の仕方です。
「その情報、社外の人にメールで送れますか?」
送れるなら入れてよい。送れないなら入れない。それだけです。
もう1つは、置いてあるだけでは、どこにも行かないということ。
パソコンの中のファイルを、勝手に読んで送るようなことはしません。渡すかどうかは、毎回、使う人が決めます。
→ 「うちの顧客情報、AIに入れて大丈夫ですか?」に正直に答えます(8月3日)
→ 入力したデータは、どこへ行くのか。図で説明します(8月4日)
Q3. AIが間違えたら、どうするんですか
間違えます。 これは、前提にしてください。
しかも厄介なことに、間違っていても同じ顔で出してきます。
「たぶん違うと思うんですけど」とは、言ってくれません。
僕も最初の1ヶ月で、「できました」と報告されて、実際は何もできていなかった経験をしています。
だから、うちのルールはこうです。
「できました」を信じない。実物を見る。
そのうえで面白いのは、AI同士でチェックさせると、けっこう見つかることです。
会報の印刷データでは、人の目では見つけられなかった不備を、機械が見つけました。
Q4. いまの仕事のやり方を、変えないといけませんか
変えなくて大丈夫です。
ただ、1つだけ起きることがあります。
AIに仕事を頼むと、聞き返されます。
「その表は、どの形式で出しますか」
「分からない項目は、空欄にしますか」
最初は面倒に感じます。
でも、これに答えていくうちに、自分の仕事の手順が言葉になっていくんですよね。
「あれ、この作業、なんでこうやってたんだっけ」
こういう瞬間が、けっこう来ます。
やり方を変えるというより、やり方がはっきりする、が近いと思います。
→ AIに仕事を頼むと、最初にこう聞き返されます(8月7日)
Q5. うちの業種でも、使えますか
今週、業種別に4本書きました。よかったら、近いものをどうぞ。
- 士業事務所 … 記事とメールの下書き、資料整理。ただし申請書の作成は先生の独占業務
- 福祉・放課後等デイ … 記録の型づくり、走り書きの整え。ただし個人の情報は渡さない
- 製造・建設 … 図面から数量を拾う。単価と金額の判断は人
- ホームページ制作 … 下書き・コーディング・公開前チェック。デザインの判断は人
並べてみて気づいたのですが、どの業種でも、線を引く場所は同じでした。
手順が決まっているところは渡せて、判断は渡せない。
Q6. どのプランを選べばいいですか
一昨日、金額を全部出しました。
選び方だけ、ここに書いておきます(金額はすべて税別です)。
- まず自分で触ってみたい → スターター(27万円)
- うちの仕事に合わせて作り込んでほしい → ビジネス(54万円)
- 本当に変わったのか、測って見せてほしい → プレミアム(98万円)
- 会社ごと、承継まで見てほしい → オーナーズ(498万円)
迷ったら、聞いてください。
向いていないと思ったら、そう答えます。 断る基準も、その記事に書きました。
Q7. 結局、人を減らすためのものですか
いいえ。少なくとも、僕はそう使っていません。
中小企業を回っていていちばん多く聞くのは、「人が余っている」ではなく、「人が足りない」です。
僕がAIに渡しているのは、誰もやりたくない事務です。
そして、そこで空いた時間で何をするかは、AIは決めてくれません。
昨日の記事にも書きましたが、雇えるなら、雇ったほうがいいと思っています。
→ 「AIが仕事を奪う」を、現場から見るとこう見えます(8月12日)
Q8. 何から始めればいいですか
この連載で、答えがいちばん変わらなかった質問です。
いちばん嫌いな事務から、です。
得意なことでも、大事なことでもなく、嫌いなこと。
理由は2つあります。
嫌いな仕事ほど、やり方が決まっているから渡しやすい。
そして、減ったときにその日の気分が変わるから。
これ、意外と馬鹿にできません。
連載も、あと2回です
明日と明後日で、この30日連載は終わりです。
- 8月24日(月) … 導入して最初の1ヶ月に起きること
- 8月25日(火) … 30日書いてみて。そして、お知らせがあります
明日は、うまくいく話ではなく、つまずく話を書きます。
導入して最初の1ヶ月って、だいたい同じところでつまずくんですよね。
先に知っておいたほうが、たぶん楽なので。
ここまで28本、お付き合いいただいてありがとうございます。
あと2回、よろしくお願いします。