こんにちは、下村です。

日曜日なので、今日は軽い話にします。

先週の水曜日に、AI社員13人の名簿を出しました。

あれは「誰が、何をするか」の話でした。

今日はその手前の話です。

名前をつけた、というだけの話なんですが。

これが、思っていたよりずっと効いたんです。

最初は、名前がありませんでした

始めたころは、ただの「AI」でした。

「AI、これやって」

「AI、あれ調べて」

……これ、まったくうまくいきませんでした。

理由が、しばらく分からなかったんです。

分かったのは、こちら側の問題でした

原因はAIではなく、僕のほうにありました。

相手が「なんでも屋さん」だと、こちらが、何を頼んでいいか分からないんです。

毎回ゼロから説明することになる。

「まずこのファイルを開いて、ここを見て、こういう形式にして……」

説明しているうちに、思うんですよね。

「これ、自分でやったほうが早いな」

たぶん、多くの方がここで止まってしまうと思います。

僕も、ここで一度あきらめかけました。

役職をつけてみました

あるとき、役職で呼ぶことにしました。

AI専務、AI秘書、AI経理、AI営業、AI開発、AI法務、AIホームページ、AI印刷デザイン、AI SNS、AI補助金……。

いまは13人います。

そうしたら、変わったんです。

でも、変わったのはAIではありませんでした。

僕のほうが、頼めるようになったんです。

なぜだと思いますか

会社で考えてみると、分かりやすいと思います。

朝礼で「誰か、これ手伝って」と言う。

……たいてい、誰も動きませんよね笑

でも「田中さん、これお願いします」と言えば、動く。

同じことが起きたんだと思います。

名前を呼ぶと、頼む側の頭の中で、仕事の形が決まる。

「AI経理さんに」と思った瞬間に、「じゃあ明細のファイルを渡さないとな」と、自然に考えるんです。

名前が、渡すものを決めてくれる。

これは、自分でも意外でした。

もう1つ、思わぬ効果がありました

名前をつけると、任せない範囲も、はっきりします。

たとえば「AI法務」。

法務の担当だと思うと、頼めることが見えてきます。

  • 契約書のたたき台を作る
  • 規約に抜けがないか見る
  • 法律の条文を、噛み砕いて説明する

同時に、頼んではいけないことも見えてきます。

  • 「これ、訴えられますか?」
  • 「どちらが勝ちますか?」

これは、弁護士の先生の仕事です。法務の担当が答えることではありません。

名前が、線を引いてくれるんです。

ただの「AI」だったころは、この線がありませんでした。

だから、なんでも聞いてしまって、なんでもそれっぽく返ってきていた。

いま思うと、けっこう危なかったと思います。

かわいい名前は、つけませんでした

正直に書くと、少し迷いました。

「ミカ」とか「タロウ」とか、人っぽい名前にしようかな、と。

そのほうが愛着がわくかな、と思ったんです。

でも、やめました。理由は2つです。

1つ目は、何をする子か分からなくなるから。

「タロウにお願いして」と言われても、何を頼めばいいのか分かりません。振り出しに戻ってしまう。

2つ目は、他の人に引き継げないから。

うちの会社で「ミカにやらせといて」と言っても、他の人には通じません。

役職名は、説明が要らないんです。

経理と言えば、経理。法務と言えば、法務。

初めて見た人にも、たぶん伝わります。

これ、AI以外にも効くと思っています

最後に、この話でいちばん面白かったことを書きます。

会社の中の仕事って、名前がついていないものが、けっこう多いんですよね。

「なんとなく、みんなでやっている仕事」

「気づいた人がやっている仕事」

「毎月あるけど、誰の担当でもない仕事」

こういう仕事、たいてい誰もやりたがらないし、抜けも出ます。

そして、AIに頼もうとすると、これが全部あぶり出されます。

名前をつけようとして、初めて「あれ、これ誰の仕事だったんだろう」と気づく。

名前がない仕事は、頼めない仕事です。

人にも、AIにも、頼めません。

僕はAIを入れる過程で、これに気づかされました。

正直、AIそのものより、こっちのほうが会社にとって大きかったかもしれません。

明日から、後半戦です

お盆の読み物は、今日までにします。

明日から、いよいよ具体的な話に入ります。

  • 士業事務所では、何をするのか
  • 製造・建設の現場では、何をするのか
  • ホームページ制作の会社では、何をするのか

そして金曜日(8月21日)には、いくらかかるのかを全部出します。

高く見せる書き方は、しません。素直に出します。

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

よかったら、後半もお付き合いください。