こんにちは、下村です。

昨日、「パソコンの中に13人のAI社員がいます」という話を書きました。

今日はその2日目なのですが、いきなり逆のことを書きます。

 

AI社員に、任せてはいけない仕事の話です。

なんで2日目にこれを書くのか。

理由は単純で、僕自身が、ここでいちばん失敗したからです。

できることから書いたほうが、たぶんかっこいい。

 

でも、そうじゃないだろ、です。

任せてはいけない10個

  1. 最終的な判断
    AIは「案」を出すのがうまい。決めるのは人です。
  2. お客さんへの謝罪
    文章としては上手なものが出てきます。でも、謝るというのは文章じゃないですよね。
  3. 人を評価すること、採用の合否
    人の人生がかかっている場面に、AIを立たせてはいけないと思うのです。
  4. お金を動かすこと
    振込も、支払いも、絶対に人の手で。僕のところでは、AIには一切さわらせていません。
  5. 「これで法律的に大丈夫です」と言わせること
    下書きまではAI。判断は弁護士さんです。ここは法律で決まっている線でもあります。
  6. 健康や医療に関わる判断
    これも同じです。専門家の領域には踏み込ませない。
  7. 人に見せていい情報かどうかの判断
    何を入れて、何を入れないか。これを決めるのは人の仕事です。
  8. 「絶対」「必ず」と言い切る仕事
    AIは、けっこう堂々と言い切ります。そこが怖いところです。
  9. 確認しないままの発信
    AIが書いた文章は、うまいです。うますぎて、そのまま出したくなる。そこが罠でした。
  10. 最後のひと言
    お客さんの心が動くかどうかが決まる、あの一行。
    あれだけは、社長が自分で書いたほうがいい。僕はそう思います。

共通しているのは、たぶんこれです

10個ならべてみて、気づいたことがあります。 

AIに渡していいのは「作る」まで。

「決める」「出す」「動かす」は、人がやる。

 

……と書くと、こう思われるかもしれません。

「責任は社長が取るんだから、重い仕事も任せていいのでは?」

 

そのとおりです。

契約書だって、見積だって、人事評価だって、たたき台はAIが作れます。

だめなのは、それが人の目を通らないまま、外に出てしまうこと。

 

線を引いているのは、責任の重さじゃないんです。

 

 

取り返しがつくかどうか。

送ってしまったメールは、戻せません。

振り込んだお金も、戻せません。

公開した文章は、消しても誰かが見ています。

 

だから、最後のボタンだけは人が押す。

それだけの話です。

賛否はあると思います

Xもブログも、完全に自動で回している人がいます。

中身をAIに書かせて、投稿まで自動。人はほとんど触らない。

 

それで伸びているなら、頭ごなしに否定はできません。

マイナスよりプラスが上回っている、という判断なんだと思います。

 

ただ…

 

その先に何があるんだろう、と考えてしまうんですね。

全部AIがやるなら、その仕事は、いったい誰の仕事なんでしょうか。

 

 

僕は、仕事というのは、社会の中で役割を担うことだと思っています。

その役割をぜんぶAIに投げてしまうのは、
自分で自分の居場所をなくす行為じゃないか、と。

 

いっときの「ラク」のために、大切なものを手放す。

それは、愚かなことだ思うのです。

 

だから僕は、丸投げには反対です。

 

AIが下書きをする。人が魂を込める。

これが仕事かな、と思っています。

もちろん、僕の勝手な考えですけど。

できないことを言わない会社は、こわい

正直に言うと、この記事を書くかどうか、ちょっと迷ったんです。

実はこれ、あくまで「現時点では」ということなんですね。

AIの成長速度は加速度的で、おそらく近い将来、

ほとんどの作業をこなせることができるようになると思っています。

だからこれを書くことで過度に不安をあおることになったり、

AIのすばらしをスルーしてしまう可能性があるのではと。


でも、です。

 

「現時点では」まだ難しい。

これは正直に伝えないと

僕の魂に嘘をつくことになる。

そこはやはり譲れないので、すぐ思い直して書くことにしました。

じゃあ、結局、何の仕事を渡すのか

「作る」仕事なら、なんでも渡していいと思っています。

明細を写す。分類する。下書きを作る。整える。並べ替える。調べる。まとめる。

 

まずは、この辺りから。頭を使わないのに、時間だけ食う作業です。

たぶん、社長の1日のうち、けっこうな時間がここに消えています。

 

僕は、そこを渡しました。

そして、空いた時間を、決める仕事に使うようになりました。

明日は、逆の話をします

明日は、実際にAI社員がやってくれている仕事を、具体的に1つ書きます。

1枚のカードに会社の分と個人の分が混ざっている、あの明細の話です。

よかったら、またのぞいてみてください。