こんにちは、下村です。
金曜日なので、今日は少し変わった話を書きます。
最初に、はっきり書いておきます。
これは、儲け話ではありません。
金額も、成績も、一切書きません。人にお勧めする話でもありません。
書きたいのは、たった一点です。
専門外のものが、作れてしまった。 その話です。
まず、僕の立場をはっきりさせておきます
ここ、間違われると困るので、先に書きます。
システムを作ることは、僕の仕事です。 ここはプロのつもりでやっています。
でも、
トレードについては、完全にど素人です。
株も為替もやったことがなくて、用語からして分かりませんでした。
ロット、スプレッド、ドローダウン……。
最初にAIに聞いた質問が、これです。
「pip って何ですか?」
いま思い返しても、なかなかの質問だと思います笑
分からないまま聞けるのが、大きかった
これ、専門外に手を出すときに、ものすごく効きます。
人に聞くと、どうしても遠慮が出ますよね。
1回目は聞ける。2回目も、まあ聞ける。
3回目の「すみません、もう一度お願いします」が、言えない。
言えないまま、分かったふりで進んで、あとで詰まる。
これ、僕は何度もやってきました。
AIには、それがありません。
5回聞いても、同じ調子で説明してくれます。
しかも、「僕はこの分野が初めてなので、中学生に説明するつもりで言ってください」と最初に伝えておくと、ちゃんとそうしてくれる。
これだけで、専門外に入っていくハードルが、だいぶ下がりました。
作ったものは、こんなものです
技術の話は控えめにしますが、形だけ書いておきます。
- 金(ゴールド)の値動きを見て、決めた条件に当てはまったら合図を出す仕組み
- その合図を、取引ソフトの側で動くプログラムが受け取る
- 合図の出し方は「点数」にした
3つ目だけ、少し補足します。
「点数にする」は、トレードの知恵ではありません
最初は、こう書こうとしました。
「Aという条件が来て、そのあとBが来たら、合図」
これ、条件が3つ4つと増えていくと、すぐに絡まって手が付けられなくなるんです。
if の中に if があって、その中にまた if がある。自分でも読めなくなる。
そこで、こう変えました。
- 条件1に当てはまったら 2点
- 条件2に当てはまったら 3点
- 合計が◯点を超えたら、合図
こうしておくと、あとから条件を足すのも、外すのも簡単です。
……これ、トレードの知恵ではありません。
仕組みを作る側の知恵です。
僕が持ち込めたのは、こちら側だけでした。
いちばん時間がかかったのは、作ることではありません
正直に書きます。
いちばん苦労したのは、やめどきを決めることでした。
条件をいじると、過去のデータの上では、いくらでも良く見える形にできてしまうんです。
数字がきれいに並ぶと、嬉しくなります。
でも、途中で気づきました。
それは「過去に合わせただけ」で、意味がない。
しかも、ここが怖いところなんですが。
AIは、こちらが「良く見せて」と言えば、良く見せてくれます。
「もっと成績が良くなるように調整して」と頼めば、素直に調整してきます。
そして、たいてい「改善しました」と言ってきます。
求めたとおりのものが返ってくる。 これが、いちばん危ない。
7月31日に「AIに騙された」という記事を書きましたが、あれの本当の意味は、たぶんこれです。
騙されているのではなく、自分が言わせているんです。
結局、僕が学んだこと
まとめると、こうなります。
専門外のことでも、形にするところまでは行けるようになりました。
でも、
「作れる」と「良し悪しを判断できる」は、まったく別の話です。
僕はトレードの専門家ではないので、この仕組みが良いものかどうか、判断できません。
だから、人にお勧めすることもしません。
ここは、譲ってはいけないところだと思っています。
これは、トレードに限りません。
契約書も、税務も、医療も、同じです。
AIで下書きは作れます。でも、それでいいかを決めるのは、その道の専門家です。
「AIがあるから、専門家は要らない」
僕は、そうは思いません。むしろ逆で、確認してもらう相手が、前より大事になったと感じています。
それでも、やってよかったこと
専門外に手を出すと、本業に持って帰れるものがあります。
さっきの「点数にする」という考え方。
これ、会社の仕事でもそのまま使えました。
- 見込みのお客さんを、条件ごとに点をつけて並べ替える
- 補助金の要件に、いくつ当てはまるかを点にする
- 応募書類を、決めた観点で点にして並べる
専門が違っても、形は同じなんですよね。
これに気づけたのが、いちばんの収穫でした。
明日は、まったく違う話を書きます
明日は土曜なので、仕事から離れた話にします。
アートの話です。
「うまい/へた」という物差しの話。
たぶん、この30日でいちばん僕らしい回になると思います。
よかったら、また覗いてください。