こんにちは、下村です。
業種別の4日目です。
今日は、ホームページ制作の会社の話を書きます。
……というか、うちの会社の話です。
なごみITリンクスは、ホームページを作る会社なので。
一番よく知っている業種なので、今日はいちばん正直に書けると思います。
制作会社の仕事は、作って終わりではありません
外から見ると、制作会社は「サイトを作る会社」に見えると思います。
実際は、作ったあとのほうが長いです。
- 記事を書く/更新する
- 写真を差し替える
- 「電話番号が変わった」に対応する
- サーバーやソフトの更新に追われる
- 表示が崩れていないか見る
1本作るごとに、面倒を見る対象が1つ増えていく商売なんですよね。
だから制作会社は、案件が増えるほど、新しい仕事を受けにくくなります。
これが、この業種のいちばん苦しいところだと思っています。
AIに渡したのは、この5つです
順に書きます。
① 記事の下書き
いま読んでいただいているこの連載も、AI社員と一緒に書いています。
隠しても仕方ないので、正直に書きます。
やり方はこうです。
1. 僕が「この日はこの話を書く」と決める
2. 材料(実際にあった出来事・数字)を渡す
3. AIが下書きを作る
4. 僕が全部読んで、直す
面白いのは、4の前です。
下書きの頭に、「ここは事実の確認ができていません」と赤字で書いてくるんです。
たとえば「この数字、測ったという記録が見つかりませんでした。書いてよいか確認してください」と。
……これ、下手な人間より誠実じゃないですか笑
もちろん、書いていないところにも間違いは混ざります。
だから、そのまま出したことは一度もありません。
② コーディング
画面の見た目を作る作業です。
ここは、正直かなり速くなりました。
「この部分を、スマホで見たときに2列にして」
こういう頼み方で、だいたい形になります。
ただし、出てきたものを必ず動かして見る。 これは省きません。
③ 画像の整理
制作の裏側で、地味に時間を食っているのがこれです。
- お客さまから届いた写真の名前を、分かる名前に変える
- 大きさをそろえる
- 重たい写真を軽くする
- 向きを直す
誰の目にも触れない仕事ですが、量があります。
手順が決まっているので、渡しやすい部類です。
④ 複数サイトの保守
「今週、どのサイトに何をしないといけないか」を整理してもらいます。
サイトが増えるほど、これが頭を圧迫するので。
⑤ 公開前のチェック(いちばん効きました)
5つのうち、いちばん効いたのがこれです。
公開する前に、画面を機械が撮って、こういうものを探します。
- 画像が出ていない場所はないか
- 横にスクロールしてしまう場所はないか(スマホでよく起きます)
- 文字が枠からはみ出していないか、潰れていないか
- 裏側でエラーが出ていないか
- 余白がそろっていないところはないか
なぜこれが効くか。理由ははっきりしています。
人の目は、慣れるからです。
同じ画面を何十回も見ていると、崩れているのに気づかなくなる。
「昨日も見たから大丈夫だろう」になる。
機械は、慣れません。
毎回、同じようにチェックします。
これは先週書いた、会報の入稿データの話とまったく同じ構造でした。
印刷所に出す前のPDFで、人の目では見つけられない不備を、機械が見つけたあの話です。
逆に、渡せなかったもの
ここからが本題です。
デザインの良し悪しは、AIには判断できません。
これは、はっきりそう思います。
出てくるものは、たしかに整っています。
でも、整っていることと、良いことは違うんですよね。
「なんか違うんだよな」
この一言が、AIからは出てきません。
そして、この一言が言えるかどうかが、制作会社の値打ちだと思っています。
もう1つ、渡せなかったものがあります。
お客さまが本当に言いたいことを汲みとる仕事です。
打ち合わせで「かっこいい感じで」と言われたとき。
その裏に、
「同業のあの会社に負けたくない」
「息子に継がせたいから、恥ずかしくないものにしたい」
こういう本音があったりします。
口に出されなかったことを拾うのは、AIにはできません。
ここは、人の仕事のままです。
写真も、人が選んでいます
うちには、写真についての決まりごとがあります。
人が写っている写真は、人が選ぶ。
しかも、海外のフリー素材サイトからは選びません。
理由は単純で、写っている方が日本人かどうか、こちらで判断できないからです。
日本の会社のサイトに、明らかに雰囲気の違う人が笑っている写真。
見た瞬間に、嘘っぽくなりますよね。
こういう判断は、いまのところ全部こちらでやっています。
何が変わったか、正直なところ
まとめます。
うまくなったわけではありません。 手数が増えました。
- 提案するとき、1案ではなく、方向性の違う3案を作れるようになった
- 見られるサイトの数が増えた
- 公開前の不安が、だいぶ減った
そして、いちばん変わったのはここです。
考える時間が増えました。
作業に追われていたときは、「どう作るか」ばかり考えていました。
いまは「そもそも、この会社は何を伝えるべきか」を考える時間が取れます。
これ、お客さまにとっても、たぶんそのほうがいいはずです。
明日は、いよいよあの話です
明日は金曜日。
「いくらかかるのか、全部出します」
8月9日の記事で、そう約束しました。
高く見せる書き方は、しません。
金額も、中身も、向いていない会社の条件も、全部書きます。
よかったら、また覗いてください。