こんにちは、下村です。
先週から毎日書いていますが、いちばん多くいただく質問がこれです。
「うちの顧客情報、AIに入れて大丈夫なんですか?」
今日は、ここを正直に書きます。
先に、いちばん大事なことを言っておきます。
「絶対に安全です」とは、書きません。
書けないからです。
でも、「だから使わないほうがいい」とも思っていません。
安全かどうかは、入れるものと、その扱い方で決まるからです。
そこを分けて書きます。
安全かどうかは、AIの性能では決まりません
よくある誤解があります。
「高いAIのほうが安全なんでしょう?」
そうではないんです。
これ、鍵の話に似ています。
どんなに高い金庫を買っても、中に何を入れるかを決めるのは自分です。
そして、扉を開けっぱなしにするかどうかも自分です。
AIも同じで、性能の話と、情報の扱いの話は別なんです。
3つに分けると、だいぶ楽になります
うちでは、こう分けています。
① そのまま入れていいもの
- 世の中に公開されている情報(法律・制度・一般的なやり方)
- 自社で作った、外に出しても困らない文章
- 数字だけの計算(誰のものか分からない状態)
② 条件つきで入れるもの
- お客さんの情報だけど、名前や番号を伏せれば済むもの
- 「A社」「B様」に置き換えて、中身だけ相談する
③ 入れないもの
- パスワード、カード番号、マイナンバー
- 本人の許可なく預かっている個人情報
- 契約で「外に出さない」と約束しているもの
③はAIの問題ではありません。 そもそも社外に出してはいけないものです。
迷ったときの、いちばん簡単な判定
うちで使っている基準はこれです。
「その情報、社外の人にメールで送れますか?」
- 送れる → AIに入れてよい
- 上の人か本人の許可がいる → 条件つき。伏せてから
- 絶対に送らない → 入れない
これだけです。
難しく考えなくていいと思っています。
メールで送れないものは、AIにも入れない。
社長さんが毎日やっている判断と、同じことをするだけです。
うちで決めているルール
参考までに、うちのルールを出します。
- お客さんの名前・住所・電話は、渡す前に伏せる
- 伏せるのが面倒なら、その仕事はAIに渡さない
- パスワードとカード番号は、どんな理由があっても入れない
- 入れる前に、「これ、外に出て困るか」を1回だけ考える
4つ目がいちばん効きます。
1秒でいいので、考える。それだけで事故はかなり減ります。
「怖いから使わない」は、たぶん損です
賛否はあると思います。
でも僕は、「怖いから一切使わない」はもったいないと思っています。
なぜなら、入れなくていい仕事のほうが、圧倒的に多いからです。
- 文章の下書き
- 表の整理
- 調べもの
- 手順書を作る
このあたりは、お客さんの情報が1件も要りません。
まずそこから始めればいいと思うのです。
いきなり顧客名簿を渡す必要は、ぜんぜんありません。
明日は、もう少し踏み込みます
今日は「何を入れるか」の話でした。
明日は、入れたデータが、そのあとどこへ行くのかを図で説明します。
ここが見えないから怖い、という方が多いので。
よかったら、またのぞいてください。